毎年だいたい2月中旬に行われます。
3年間、ないし4年間の学生生活を経て、成果を吐き出す大一番のその日。
受かれば天国、落ちれば地獄。
知力、体力、時の運。どれも多少は影響する。
そんな国試に向けての心得を伝授したいと思います。
あくまでも心得なので、勉強のコツってわけじゃないよ。
「こう考えたら勉強する気になるよ」と言うアドバイスです。
8割の合格率は捨てる
みんな、小心者でしょ?
絶対に「その2割に入るは私だ!」と思っちゃうでしょ?
そうなんですよ、事実ですよ。国試合格率8割は。
学校によっちゃ、合格率100%に近いところもあるでしょう。
だけど、どんなに勉強しても絶対は無いんだから、怯えるくらいなら勉強しときなさい。
結局「どれだけ机に向かったのか」それしか当日の緊張をほぐす安定剤になり得ないよ。
実習なんかどうでもいい
「実習が怖い!」
「実習こそが不安!」
否!!
実習なんか、ナーンも怖くない。
それはまた今度詳しくお話しするとして、看護師になるんだろ?
だったら、国試こそが最大の難所だよ。
間違えちゃいけない、実習なんかどうでもいい。
どうせ実習クリアして国試合格しなきゃ看護師になれないんだから。
通過点を重要視しすぎると目的地を見失うよ。
原則「一生変わらないこと」をどれだけ覚えているか
「看護学校で学ぶ知識量、半端ないって!!」
国試に際し、叫びたい気持ちもわかる。
まぁ、そうなんだけど、こう考えたらどうだろう。
基本、多くのことは「一回覚えたら変わらないこと」が大半だ。
まぁ、大半ってのも極端な言い分だけど、まぁ、半分以上はそうだよ。
だって、解剖学や生理学なんて原則変わらない。
「来年から右心房、右心室は逆になります!」とか絶対ならない。
薬理学も原理原則が大事で、そこからの応用だし、栄養学なども同じ。
看護倫理や看護概論も根本は同じで、その枝葉は時代とともに形が変わるくらいだろう。
きっと私たちが年老いて看護師を終えるときになっても、
あの時と変わらない知識、変える必要のない多くの知識で仕事をしているだろう。
と言うことで、大きく分けて2つ。
- 「法律系や公衆衛生学、感染関係や日進月歩の各分野の最新情報など常にバージョンアップしていく知識」
- 「1度覚えたら変わらないから覚えちゃえば終わりの知識」
この2種類しかない。
どう?大きく区分けしてみると、なんとなくやれそうでしょ?
毎年予告もなく変更される試験ルール
傾向と対策、とか言うわりには、あっと驚く改変があったりする。
こればっかりは、国試終わってからしかわからない。
「えええ!こんな問題が出るの?」
「おい!この傾向が強いなんて聞いてない!」
そう「傾向と対策」はあくまでも予想です。
競馬場に行って、競馬に詳しい予想屋のおっちゃんが「これくるよー、これが買いだよー」とダミ声で叫ぶを聞いて馬券を買うのと同じ。
否!!
競馬で例えるのもなんですが、君が騎手であり馬なのです。
一夜漬けなんかで合格したら逆に地獄だぜ?
自覚なき看護師は人殺しになってしまうかもよ。
免許(ライセンス)とはそういうものだ。
国試レベルで緊張してるなら人の人生左右する仕事になんかつけないぜ
わかるよ、わかる。
君の人生左右するんだもん。
鉛筆持つ手も震えるし、厚生労働省がそびえ立つ方角に向けて祈る気持ちもわかる。
だけど、プロになったら、すなわち看護師になったら、患者さんの人生に介入するんだよ?
患者さんからすれば、人生を左右される毎日を、看護師となった君が介入する。
君は自分の人生を左右する国試と思っているかもしれないけど、それはすなわち「誰かの人生を左右するライセンスを手にする」試験を受けることなんだよ。
だから真剣に挑んだ受験者だけに桜は咲くはずだ。
車の免許よりも楽ちん
車って、免許の更新ありますよね?
更新しなきゃ、もちろん免許無くなりますよね。
無免許になっちゃう。
看護師の資格にはナーンもない。
視力測定も定期的に講習もない。
一回なっちゃえば、何もない。
すごいでしょー。
取得したが最後、死ぬまで看護師だぜ。
おめでとう!
あ、犯罪とかしちゃダメだけどさ。
どんなに仕事ができなくても、どんなに嫌われても、剥奪はされない。
どんなにアホでも、どんなに適正がなくても、どんなに全員からもう辞めてくれ!と言われても、免許は剥奪されない。
医者も同じだけどね。
命に触れる仕事なのに。患者さんの人生を左右するかもしれない仕事なのに。
たかだか限られた数年間、勉強するだけで、長い社会人人生バラ色だぜ。
最後に
どうですか。
やる気になりましたか?
このポイントを定期的に読み直すだけで、私は合格率は上がると思いますよ。
期間限定の勉学です。
頑張ってみましょうよ。
狭い看護界です、いつか出会える日を待っていますよ!!
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