なんとなく日本看護協会に加入するように促されるのがこの業界。
協会?なんだそれ。
たいがい、入職時にふんわりとした説明だけで入会用紙を渡されます。
で、入会金や年会費は天引きという便利なシステムを導入している病院が多いハズ。
疑問を持っても他に道はない。
社会人未経験なら言われるがままに入会。
社会人経験者なら他の人の動向を見た結果、みんな入会するから結局入会。
で、結局、何してくれるの?
退会時期もわからず、毎年自動更新で、天引きされる、それが日本看護協会システム!
かれこれ20年ほど加入してきた私が、その体験をお伝えしましょう。
お得なのか損なのか、そんな日本看護協会の情報満載なお話。
そもそも協会ってなんだよ
私は看護師1年生の新人オリエンテーションのときに入会しました。
疑問を抱くことも、積極的なんてもってのほか、ましてや拒否という選択肢もなく、「はい!この用紙に名前書いてね!」という感じで渡されました。
そもそも、バカでしたので
「はいっ!」
というアゲアゲモードで意味など考えず入会しました。
若いうちは勢いだけですからね。
で、いきなりなんですけど。
だいたい大人になって出会う「ビジネス勧誘」。
友達の1人くらいはだいたいハマりますよね。
おしゃべりが得意な私は、まー誘われるわけですよ。
「一緒に始めよう!ダイヤモンド会員を目指そう!」
だけど、全く興味がないのでいつも断るんですよ。
そもそも勧誘してくる奴より弁が立つ私が、勧誘を断れない訳がない。
理屈も屁理屈も織り交ぜてコテンパンに言いくるめます。
そのときにいろいろ突っ込むと、必ずどの会社のビジネス勧誘であっても、結局はシステムの実態をよくわかっていないまま(少なからず納得行く説明ができないまま)、最終的には漠然とした「大丈夫」「怪しくないから」「みんなそんなふうに言うけど実際は違うから」といった返事ばかり繰り返します。
「そんなスキルや説明で金儲けができるのかよ」
と呆れたものでした。
って、いやいやいや!
看護協会をビジネス勧誘と同じだなんて言ってませんよ!!
それは違う!絶対に違う!
だけど、だけどです。
日本看護協会に加入している多くの看護師は実態がよくわかっていないまま、毎年更新しているのが実態ですよ。
そもそも、先程の話と同じで入会用紙を持ってくる看護師自体が日本看護協会に入るメリットやデメリットを理解していないんだもの、説明ができるわけがない。
調べもせずにいつしか私はてっきり「組合」的な側面を持ち合わしている協会だと思っていましたよ。
で、この未曾有の感染パニックの2020年に日本看護協会からは・・・
奮闘する看護師のために大きな取り組みや支援がありましたよね?
みんなの加入金が目に見える形で、仕事に反映しましたよね?
コロナ禍で働いてる協会員にとって、2020年は特に協会が支えになったでしょ?
行動力、影響力、発信力、見えたでしょ?
え?見えてない?
「日本看護協会」と言いながら各都道府県で値段設定が違う
そもそも、新規入会の場合、
日本看護協会年会費5,000円+都道府県ごとの年会費+入会金
が必要であることをどれくらいの看護師が知ってて支払ってるんだろう?
すごいことに各都道府県で値段が違うのも驚きだ。
福島県と愛知県では7万円も差額がある。
詳しくはこちらを読んでみてくださいな。
てか、なんでそんなに違うのよ。
もちろん根拠が、あっ、看護師風に言えばエビデンスがあるんだろうけど、差額がでかすぎるよ。
そして、特典がしょぼすぎるよ!
図書館利用できる、とか、研修お得に参加できる、とか。
今さらだけど、電子書籍だ電子図書館だeラーニングだYou Tubeだなんだかんだ世の中に溢れてるのに、それかよ!!
協会員としてのメリット薄いよ!!
高値設定の都道府県は特別な特典があるのかなぁ?
だけど、これだけは言わせて。
毎月配布される新聞や冊子はいつまでもアナログ媒体だし、Web回覧にならないし、てか、なっても多分大多数はログインしないし、てか読まないだろうしっ!
だって、言いたかないけど、読まずに捨ててる人多いよ?
そもそも、読む気にならないんだもーん。
新聞離れが如実なのに、そこに工夫はしないのかね。
今どき新聞という媒体から情報得る現役看護師少ないでしょうよ。
みんなスマホで検索、スマートニュースで検索!でしょうよ。
地域のフリーペーパーのほうが、もっと読み手のこと考えてるよ?
申し訳ないけど、高いお金を請求してる割に特典が見合ってないよ。
唯一のメリットは保険
看護協会に入会していて唯一のメリットと言っていいのは、
「看護職賠償責任保険制度」
でしょう。
これはこれで別に手続きして入会しないとダメなんだけれど、
2650円
でバッチバチに補償してくれるんだから、日本看護協会に入会してるのに保険に入ってないなんて大損である(断言)。
そもそも、日本看護協会が開催する研修に行く気がない、いや、行く時間がない、いや、行きたい内容がない、そんな博打感覚で入会金払ってるくらいなら、もったいないよ!
研修に行く暇のないほど働いてるなら、研修に行くことから逃げて働いてるなら、とにかく絶対に保険に入っとかないと!
看護協会入会したなら保険は入るべし!
看護協会に入らないとどうなるのか?
単純明快です。
看護師としてのキャリアアップができない。
こう言っても過言ではないでしょう。
認定看護師、専門看護師、認定看護管理者になれない。
非常にわかりやすい!
だから、そこを目指してるなら有無も言わずに加入しなさい!
看護界では資格は明確なキャリアアップです。
スペシャリストはわかりやすいキャリアアップ。
そのためには、日本看護協会に加入していないと話にならない。
日本看護協会に加入したくない、でも、認定看護管理者になりたい。
そんな虫のいい話は通りません!!
ちなみに、私は認定看護管理者研修を経験しておりますが、
「こんな研修受けて管理者としての資質が備わるなら、1億総管理者だわ」
という嫌味しか得るものはありませんでした(てへぺろ)
・・・だから看護界に馴染めないはみ出し者なんでしょうね、私は。
ということで今は・・・
いろいろあって、今は看護部ではないこの私。
速攻で退会しました。
かれこれ10年以上、保険以外の特典は利用していませんでしたので、毎年継続のときにモヤモヤしてたのもありますし。
結局申請した研修も必ず参加できるわけでもなく、キャリアアップもこっちの都合で叶うものでもない。
結局、個人的に研修見つけて参加するしたり、他学会に属して活動したりしてたので、ぜーんぜん未練も迷いもありませんでした。
ただし、看護師として看護技術を提供する場面はありますので、個人で保険には加入しました。
さて、みなさん、どうですか?
得か損か、というよりも、日本看護協会に属さない限り、いわゆる「上を目指す」のは難しそうなことは見えましたね。
はてさて、皆さんはどう受け止めましたか?
日本看護協会と資格と臨床は、なかなかどうして、よく編み込まれています。
コメント