医療者優先、というお上が決めたこのルール。
バッチリ接種しました。
今やすっかり有名「ファイザー製」のCOVID-19ワクチン。
1回目接種して3週間後に2回目終わりました。
私が勤務する病院ではもう希望者はほぼ接種が終わります。
今回は、今語らずしていつ語る!?
COVID-19ワクチンのお話です。
打つだろ、だって合法だぜ?
1年前には想像もできなかったワクチン。
聞けばワクチンを作ろうものなら3年はかかる、なんて聞いていました。
なので、1年後に接種するなんてマジで想像だにしませんでしたよね。
ただ、3年より早いだろうな、と少し楽観的に考えてもいました。
世界中の賢い人たちがCOVID-19をやっつけるために英知を集結するんだから、と。
だけど、1年後に自分が接種するなんて・・・。
感慨深いですよ、ほんと。
で、当然アンケートがあるわけですよ、病院で、一応。
自由意志ですよ〜、なんて言いながら、病院で働いてる以上断るなんてあり得んだろう、という感じで。
しかし、一定数「拒否」する医療者はいるんですね。
びっくりしました。
え?優先的に接種できるのに?なんで?って。
拒否の理由は大体同じでした。
「なんか、怖い」
んー。まぁ、わからんではないですが・・・。
一部メディアでもワクチン接種後に死亡した例や脳出血や血栓のニュースがありますからね(関連性は現時点では不明)。
言ってしまえば、壮大な世界的ワクチンの大調査ですもんね。
確かに、怖いかもしれない。
だけど、どのワクチンにでも、医薬品にでも、治療法にでも、治験やデータ収集が必須なわけで、時にこのCOVID-19に関してはもはや100年に1度のレベルの出来事ですからね。
そこには一切の加担はせずに「確実」だけを欲しがるのは、医療者として都合が良すぎる気がするんですけどね・・・・。
けど、まぁそもそもインフルエンザワクチンですら毎年接種しない医療者がいますからね。
もっと言えば、インフルエンザワクチン接種したのにインフルエンザになった!って怒る医療者がいるんだから、そらまぁ、ね。
毎日何かしらのニュースがあるCOVID-19ワクチンを接種しますか?と聞かれりゃ、一定数は断る・・・か。
1回目、腕がだるい
で、あくまでも私の実体験。
私は院内で決められた職員順番で早く接種することに。
決まった手順通りに用紙記載や医師の問診があり、その時に当院では「もしもの副反応用」として「アセトアミノフェン」を2錠配布されました。
そして、いよいよの筋肉注射。
よく聞く通り「インフルエンザワクチン接種より痛くない」という感想でした。
インフルエンザワクチンが0.5ml
COVID-19ワクチンが0.3ml
たった0.2mlの差がこんなにも違うものかと思うくらい、ぜーんぜん痛くありませんでした。
看護技術的に言えば、逆血を確認することもないし、いろんな媒体から丁寧に「ここに打てよ!」という資料が配られてますから、手順もあっさりしたもんでした。
ただ、インフルエンザワクチンとは違ったのは、
「おおおおおお、打ったぜ」
という、妙な達成感だけです。
直後15分、観察室と名付けた空間でのんびり過ごし(観察看護師待機)、仕事にすぐ戻りました。
翌日、接種した左腕(利き腕じゃない方に接種)がだるかった、いわゆる筋肉痛っぽいことが起きたくらいです。
「なーんや、こんなもんかいな」
軽く拍子抜けしました。
そして2回目、熱がでた
3週間後の2回目。
みんなに散々2回目の副反応がどうだこうだと脅かされつつも
- コロナウイルスにかかる方が100万倍嫌
- 非合法なら恐ろしいが、合法だぜ?
という謎の強気な姿勢で「はいどうも〜」という慣れた感じで接種しました。
接種後、私より先に2回目を接種したスタッフが発熱して休んでいるらしい、と聞きましたが「あれまぁ、かわいそうに」と軽く同情するのみでした。
で、その日の夜中。
まさかの悪寒戦慄。
「嘘やん・・・」
体温計は37.5。
ががーん。副反応が出現しました。
アセトアミノフェンを飲み「まぁ、しゃーねーわ」と朝まで寝ましたが解熱せず。
風邪症状もない発熱なので、腰が重だるい、接種した左腕が筋肉痛っぽい、という症状以外元気なもんでしたが、発熱している以上仕事に行くわけにもいかず、休みの連絡をしました。
すると、LINEがじゃんじゃん来る!!
「やっぱ熱出すと思ってたよー!」
「副反応しんどい?」
「何時間後に熱出てる?他に症状は?」
「私、2回目辞めとこかな」
私に対する心配はしてくれてるんですが、実のところ自分に起こるかもしれない現象の探りを入れる、という感じでした。
当然、熱があるので身体はだるいのですが頭は元気ですので、やっぱりこんな時は色々ググるに限る(寝ろ、俺)。
厚生労働省やファイザー、ワクチン情報の信憑性や信頼性の高そうなサイトをザッピングしまくりましたが、ものすごく大雑把に言えば、20代の女性は半数に近いほど2回目のワクチン後には副反応を伴うようで、年齢が上がるに連れて副反応は下降線を辿る。男女比では男性は低い。
そういう意味では、高齢者からワクチン接種するのは理にかなってますよね。
副反応が出にくいのだから、病院に来なくていい。
若者は副反応と分かってるから、寝てりゃいい。
そして発熱に関して言えば、大体1日程度で治る、と書いてある。
・・・が。
やっぱり個人差があるんですね。
私は最高体温38.1、平均37.5、解熱剤使用(アセトアミノフェン、手持ちがなくなってロキソニンにした時もあり)しても37.1、という状況が約2日間以上継続しました。
1日経過しても自然解熱しないのには、ややビビりました。
「おい、コロナじゃねーだろうな!」
コロナウイルスに感染する心当たりは全く思い付かない、とはいえ、もう発熱したら「コロナ?」という思考回路になってしまってる自分も恐ろしいですが、疑っちゃうものは仕方ない。
冷静に考えて1回目のワクチン接種から3週間経過しているのであれば、少なからず抗体はできているはずだし、何よりも風邪症状は全くない。
となれば、副反応の発熱と考えることが合理的だろう、と何度も考えました。
PCRすれば安心か・・・?
とかなんとか考えてたら、2日半を経過したところでピターーーーっと解熱しました。あらやだビックリ。
一時は腕の痛みも首あたりまで拡大した感じもしたり、頭痛も2日間ひどかったのですが、もはや寝すぎてそうなってるのかも区別がつかない、と、なんとも言えない感じで終焉を迎えました。
何より「あぁ、熱出すのってしんどいんだな。患者さんに優しくしよう。」という超どシンプルな初心に還りました。
こうやってデータは集められるのか
とまぁ、あくまでも個人的な感想と症状です。
私の周りでも、ぜーんぜんなんともない人もいれば、頭痛だけひどい人もいましたし、私より年上で発熱している人もいましたし、なんなら喉がイガイガして頭痛もひどいと予防的に入院した人もいました。
ただ、大体は接種後半日から翌日までに症状が出現し、1日で症状は消滅しています。俺はなんで2日半・・・。
そして、発熱した友人たちからは相談されまくりですよ。
いやいや、私もわかんないよ!!
と、個別性がかなりあるので、一概に「こうです!」とはいえないんだな、ということだけはお伝えしています。
そして私は相談の結果、受診もPCR検査もしませんでした。
ポイントは風邪症状がないことと、副反応としての症状が下降性を辿っていったことでした。
そこのポイントも一応伝えています。
あれほど強気で「平気平気」と2回目接種に挑んだ私が熱で休んだので、院内に情報が駆け巡り、変に怖さを植え付けてしまったのは不徳の致すところであります、みんなごめんね。
そしてアナフィラキシーショックと診断された接種者はいませんでした。
職員よ、ワクチンは任意だ!だがプライベートは監視する!
先に書いたように、ネットに溢れている「ワクチン怖い」という一部の意見もわかる気がしますが、何度も言うように今はデータ収集の時期なのですよ。
なので、この100年に1度の大プロジェクトに参加しないなんて私の医療的思考からしてあり得ません。
何より、ワクチンの副反応での発熱は怖くありません。
コロナウイルスでの発熱の方が比較にならないくらい恐ろしい。
もし、このワクチンが失敗に終わっても平気とすら思っています。
この失敗は次に繋がるはずです。
ファイザーさんが3回目の接種が必要だろう、と言い出しました。
どんと来い!打つべし!
また副反応があるかもしれないけど、今の私の考えでは接種したいと思っています。
緊急事態宣言、マスク、手洗い、消毒、3密回避、それだけではアイツには勝てないんです。
COVID-19ワクチンは最強の武器です。
だからやっぱり、医療機関で働く人たちは全員COVID-19ワクチンを接種すべきだと私は思ってしまいます(アレルギーなどで接種したくてもできない医療者は別)。
そもそも「なんとなく怖い」という理由で拒否している医療者たちを説得する言葉や環境を医療機関が作り出せないことが、実はものすごい問題だと思うんだけどな。
みんな副反応に意識が行きすぎてるんじゃない?
いまだにどの医療においても完璧はないよ?
それとも会社として、命令できないから?強制できないから?自由意志だから?ということに逃げてないか?
それは尊重してくれるんだー。へー。
だったらなんで「飲み会ダメ・旅行ダメ」といった我々のプライベートの規制は強制だ!と言わんばかりに院長から何度も何度もお達しが来るのはどういう理屈かね・・・。
私には何がこわいのかわからなくなってきました・・・・。
コメント