以前投稿したように、この年まで立派に「ジャッキー・チェンファン」として生きてきた私。複雑な心境や偏愛を抱きつつ、緊急事態宣言の中、仕事をダッシュで切り上げて鑑賞してきましたよ「プロジェクトV」!
今回は無駄に長くなったので前編後編に分けてお送りします!
偏ったジャッキー愛、ここに吐き出すぜ!
やっぱり期待・・・いやダメだ!
なんとか18時までにパンフレットを購入し(5月末に鑑賞したので、映画館は時短営業、18時に売店は閉店)、パラパラとめくりながら「今回はポスター的にもジャッキー率が高そうだな、うん。(← ジャッキー出演時間やジャッキーアクションなどを自己満足で割り出したあくまでも個人的比率を言います)SNS等でも割と評価が良いから・・・」と淡い期待を膨らましつつ、席につきました。
なんと言っても、ポスターには「ジャッキーアクション集大成」と書いてるから大丈夫!
「全世界大ヒット超大作」って書いてるんだもの!大丈夫!
「…ダメだ!期待なんかしちゃダメだっ!」
ジャッキー映画には常に半信半疑な私。
100人程度の座席数。私を含めて4人のおじさんがポツポツと鎮座。どう見てを私が最も年下。みんな1人で来ているようです。
そして映画開始1分前、でっかいポップコーンを持った青年1人が来て合計5人に。いつも大体こんな人数です。
「みんな絶対にジャッキーファンだよな・・・LINE交換でもするか?」と、いつも勝手に妄想を抱きつつ、さぁ上映開始。
以下、壮大なネタバレを含みますので「これから見るから知りたくない!」「ネタバレだけは勘弁して!」という方は、絶対に読まないでください!
・・・とはいえ、ジャッキー映画においてネタバレという概念はあるかな?
ジャッキー映画を未だに好んで見にいくファンこそ、ストーリーは全く期待していないと思うんですけど!(すなわちストーリーじゃ無いところが観たいのだ!)
ちなみに最初から言い切りますが「ツッコミどころしかない映画」でした!
ねぇ!SNSでつぶやいてる人たち!私と意見が違いすぎるのは私が偏愛だから?ねぇってば!
そんなこんなで「プロジェクトV」はこんな内容だ!!
ジャッキー率が低すぎるぞ!
十分すぎるソーシャルディスタンスを保っての上映となった本作。
早速ジャッキー映画あるあるの1つ「最初の映画会社のクレジットいっぱいありすぎ」。
「マーベル」「DC」「ピクサー」と言った映画会社のロゴ。昔はジャッキー映画の代名詞といえる「ゴールデンハーベスト社」。それらロゴがババーーンと出てきて本編が始まりますよね?
昨今のジャッキー映画はこのロゴ、嫌っていうほど次々と出てくる。「俺も!俺も!」といった感じで派手なロゴが続々出てくる。今回「プロジェクトV」では合計6社のロゴが「これでもか!」と言うほど連続でクレジットされました。この辺の拙僧の無い感じ、いかにも中国っぽいなーと思ってしまいます。
もうこっちはすっかりコレになれてるので、もはや「待ってました!」とワクワクしてします(病気です)。
ストーリーは「民間護衛部隊ヴァンガードの創設者にしてボスであるジャッキー。悪者が何人いても、どんなことをしても、ジャッキーの優秀な部下が大活躍して悪者を壊滅させる。で、最後ジャッキーはにっこりだから世界は平和!」という内容。
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)でこそがジャッキー映画の全てなのだ。悪は滅び、正義は勝つのだ!
そこで一言言いたい。
最近のジャッキー映画あるあるの「ボス」設定。それはいいけど、ボスだからと言って、今回の映画、ジャッキー登場場面が明らか少ないのはどうなんだろうかっ!
あのポスター、ドーーーンとでっかくど真ん中にいるのに、その比率で言えば明らかにおかしいよっ!
そう!ジャッキー率が明らかに低い!!
思ってたよりもずっと低い!!
主役級で頑張ってるヤン・ヤンやアレンをもっと大きく扱ってあげなよ!配給会社さん!(誰だよそれ!という人は置いていきますよ!)
そして、ヴァンガードのメンバーは当然のように銃やマシンガンなどで敵を殺しまくります。
もちろん、ジャッキーも銃をぶっ放す!!
「拳(こぶし)でここまで来たジャッキーも、とうとう安易に銃を手に取るようになったのか・・・」
と、いちいち思ってしまうのは、私がジャッキー病のせいだろう!!それは仕方がない!年齢と時代、流行を考えたら当然だ!そう思っておこう!
ただし、肝心のアクションシーンはカンフーというよりも「柔術っぽい」ものが目立つ!
え?柔術?そこはカンフーじゃないのっ?
そもそも、大人数の敵を相手しながら寝技なんてありえない・・・。
昔のジャッキーなら・・・・・いや、その考えはやめよう!
ジャッキーはもうスクリーンに映るだけでいいんだ!!
だから・・・・
民間のヴァンガードが銃で敵を殺しまくってもっ!
勝手に警察以上の捜査を派手に展開してもっ!
好き勝手に暴れまくって町や建物がどうなってもっ!
警察は当たり前のように笑顔で見守り、当たり前のように協力し、最後はボスであるジャッキーがニッコリ笑顔で警察のボスと握手すれば全てが解決するのだっ!!
そこには違和感しかないが、これこそがジャッキー映画なのだ。
いいぞ、ジャッキー!その調子だっ!
オマージュ・・・だよね?
映画には「オマージュ」というシャレたシーンがあります。
当然ジャッキークラスになれば、最初はオマージュした側だけど、今はもちろんオマージュされる側ですよ!
しかし、今回の「プロジェクトV」、私が思うところ、どうやら「セルフオマージュ」っぽいシーンを散見したぞ!
いいじゃないか!!
あ!プロジェクトA2の唐辛子を頬張って相手と格闘するシーン!・・・・だよね?
お!ショッピングモールでの戦いはポリスストーリでの戦い!・・・・だよね?
ん?ファイナルプロジェクトっぽい水槽のシーン・・・ですよね?
えぇ?・・・CG満載のライオンは、WHO AM I・・・かぁ?
あー・・・カーアクションで何度も別カメラから「すごいだろ?」と繰り返し流す方法は、プロジェクトAでの時計台のシーンやポリスストーリーでのショッピングモールで飛び降りたポールで見せたあの方法・・・・と言うことでいいんじゃないだろうか!!
と、なぜかいちいちしっくりこないぞ!!!
なんでだ!なぜなんだ!!
どれもジャッキー自身がやってないからなのか?
ジャッキー映画なのに、ジャッキーがオマージュシーンをやってないから、見てるこっちが「ん?」って思うのか?
どうせなら、ジャッキー自身がセルフオマージュをやってほしかったなぁ・・・。
アメリカ映画憧れ強すぎ!
そもそも、開始早々の「つかみ」のアクションシーンから「おや?」と思い、「キャプテン・チャイナ」のくだりから「それは過ぎるんじゃない?」と確信に変わったけれど、あきらかに「アメリカ映画憧れ」が過ぎるんじゃないですか?
ねぇ?スタンリー・トン監督ぅ!
というか、ワンシーンがもろに「マーベル映画のワンシーンそのもの」だったり、いちいち衣装が隠しきれない「マーベル感」が漂いまくりだったり、なんならカンフーじゃなく柔術アクションなのも、その影響なんじゃないか?とすら思うえてしまうよ、まったく。
そして「プロジェクトV」はCGで溢れていて、それはそれで全然良いんだけど、良いんだけども、ここまで「CGですよ感」満載なクオリティも珍しいのではないか?と言わざるを得ない!
空母艦や戦闘機がCGなのはまぁ仕方ないとしても、そこの空母艦にいる「人物」が・・・えーと、なんというか、語弊を恐れず行っちゃえば「手抜き感満載っス」なのが、もはや「イイね!」ですよ!大画面で見たら一目瞭然っス!!
で、最大の見せ場でもあろう「ヴァンガード部隊、インドでの銃撃戦!」も、それはそれはNetflixオリジナル作品「タイラーレイク」や、Amazonオリジナル作品「ジャック・ライアン」を彷彿とさせるのだ!
ここが大事で「彷彿とさせる」のであって「肉薄するもの」ではない!
そっくりだけど、上回るわけでは決してなくて、ずっと何かが違うのだ!!
というわけで、今回はここまで。
無駄に長くなったので次回後編に続きます!
で、一応誤解なきようにお伝えしますけど、見る価値は星5つですよ!!
ジャッキー映画は見ないとダメなんですからね!!
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