薄語シリーズ1:ポーポー的薄口読書感想文①

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今さらだけど「海堂尊」はやっぱおもろい

なんだか最近ブログが停滞しております。
その原因がなんとなく自分の中でクリアになってきました。

それは
「ちゃんとしよう!と思いすぎ」
ということでした。

ポーポー

「俺よりちゃんとわかってる人が書いてるからなー」

ポーポー

「俺が語る立場にならないよなー」

と、どうしてもそんなふうに思ってしまうモードでした。

しかし、とある本を読んで偉く納得してまして
「あぁ、そういうことなのね」
と目から鱗がボロボロと落ち、
だったら「薄口で語る(略して薄語)」というスタンスで堂々といこうと思います。

ということで「薄語シリーズ1」は、今さらですが作家「海堂尊」はやっぱりおもろい。
※ 以下敬称略

個人的積読No.1

いきなりで申し訳ないのですが、ブックオフで100〜200円で単行本があればなんとなく「いつか読むだろう」と買っていた海堂尊作品。

看護師ですしね。やっぱ医療系小説は、ね。
と、言いつつ小説を読まなくなって10年以上。
読まなくなって、というか「読むのが苦手になって」しまい、すっかりノンフィクションばかりを好んで読んでいました。

しかし「チーム・バチスタの栄光」を読んだ時の「おお!!おもろかった!」という読後感と「医者が書いたんかよ!どんだけすごいねん!」という尊敬から、なんとなくハートは掴まれたままでした。

その後「ナイチンゲールの憂鬱」を読んで「んーなんか違うな」と思い「螺旋迷宮」を読んで「んーーおもてたんと違う!」となりますが、ハートは掴まれたままでしたし、何と言っても「いちいち題名がカッコイイ」「単行本の表紙がかっこいい」という単純な理由から、ブックオフで見つけたらなんとなく買っていました。

そして、すっかり個人的積読作家No.1となってしまったのであります。

マーベルだな、こりゃ

中学生になった娘から「朝は読書時間があるからおススメ本はないか」と聞かれるようになり早3年。
ささやかなコンシェルジュ気分を楽しみながら「これ、おもろいぞ」と渡したのが「チーム・バチスタの栄光」。
もちろん評価は上々でした。

で、次に渡すのは「ナイチンゲールの憂鬱」。ここで私と同じ評価を下すようになってもなぁと思い、なんとなく積読中でも「表紙がかっこいい」だけで手を伸ばした「ブラックペアン1988」。

いやはや、オモロいやないの!!

えぇ?どないしたん!?というくらい、面白い。

で、勢い任せに積読から「ジェネラルルージュ凱旋」を引っ張り出し読んでみたら、面白すぎて職場でルージュを俺もひこうかな、と思うくらい(読まなきゃわかんない文脈ですまぬ)ハマってて、気がつきゃ「海堂尊沼」埋まっていました。

いや、積読って最高!俺エライ!(ブックオフですいません)
どうやらネットで検索すれば、特にこの2冊は絶賛されていて、たまたまとはいえグッドチョイスだったようです。

そして、現在「極北クレイマー」を読んでいますが、もちろん面白い。
登場人物達がどんだけクロスオーバーするんだよ、というくらい油断も隙もなくて、いちいち唸っちゃいます。

マーベル映画のやり口と同じですね。単体作品としてもオモロいけど、他作品を知ってりゃもっと面白い。
恐るべし、海堂尊。

好きだった「松岡圭祐」

そもそも小説は好きだった私。なぜ小説と徐々に距離が生まれたのか。
その理由には作家「松岡圭祐」が影響します(断言)。

私にとって「松岡圭祐」作品こそ、小説の面白さを教えてくれたと言っても過言ではありません(特に小学館文庫時代の圭佑にゾッコンでした)。

もし私が「ダ・ビンチ」の表紙を飾ることになり「1冊好きな本を持ってください」と言われたら最初の「マジック(単行本:黒い表紙のかっこいいやつ)」を持つくらいですよ!(松岡圭祐作品は何度も改訂されているので表現がムズイ)

ただ、年々おじさんになる私と同時進行に、松岡圭祐作品では主人公がどんどん若い女性になり、表紙も可愛いイラストで、文体もライトになっていきました(と思ってます)。

本屋でもネットでもすごく人気なのはよくわかるけど、なんかついていけない・・・。

俺の感覚が鈍ってきたんだな、と相思相愛になれない気分にがっかりし、そっと距離を取り出しました。

そこからなんとなくノンフィクションの面白さにハマり、小説はすっかり読まなくなりました。
だからっ!圭祐のせいだからんねっ!(激おこぷんぷん丸)

永遠に終わらない幸せ

そんなこんなで小説とは疎遠になっていましたが、グリコ・森永事件を題材にした「罪の声」をどーしても読みたくなって読んでみたら、あらやだ!めちゃくちゃ面白いじゃないの!!

その時、ふと気がついたんです。

ポーポー

「年相応の小説っちゅーもんがあるんだな」

なんとなく食わず嫌いしていた小説ですが、時代設定や趣向などでドンピシャハマれば小説も読めるんだ!と改めて自信がつきました。

で、今回の海堂尊作品群。

私も歳を取り、看護師としてある程度の経験も積んだ今だからこそ、海堂尊が描くエンターテイメントとして医療界とそこに込めた痛烈な批判や願いが、まーさーにジャストフィット!しています。
看護師や医療者はもし読むとしたならば、そこそこ経験値を積んだ年齢の人の方が海堂尊作品は面白く感じると思いました。

そんでもって、何冊あるんだよ!というくらい作品数が多い!
幸せか!!(業界でも有名な速筆だそうです)

「コロナ黙示録」が早く読みたいけど、今さらハマったので慌てず刊行順に読み進めたいとおもます。

そして「松岡圭祐」作品、もちろん積読中です。
いつかハマる自分のために。

双方に共通するのは「多作」ということと、公式ホームページが「やる気ない」というところですね。
好きです!先生!!

なぜか更新が止まっている海堂尊公式ホームページ

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