看護師たるもの、日々精進なり!
と、わかってても、毎日勉強する人はそう多くもないでしょう。
わかってる!
やらなきゃいけない!
だけど、本をAmazonで頼んだら何となく熱意が冷めた!
調べようと思ったら、YouTubeで大食いチャンネル観てしまった!
わかるよっ!
人間そんなに真面目に生きれないよな!!
だけど、頭が悪けりゃ患者さんを殺すかもしれないのが看護師という生業(なりわい)。
さぁ、勉強する前に、まず勉強って何だっけ?
そんな、未完成なプロジェクトナース(略してプロナース)達に今回お送りしたいのは、勉強のお話だべさ(特に意味はなし)。
そもそも教科書なんて面白いわけがない
看護学校で何十冊と使い続けた教科書たち。
無数にある教科。
おいおい、これ全部臨床で使うのかよ!?
私もそんな気分で学生時代を過ごしたものです。
しかし、いざ臨床で働けば
「おお!これは教科のあの教科書のあのページのアレじゃないか!」ということは、まずないですよね。
なぜか。
・・・私は気がついてしまったんです。
なぜ、教科書で勉強する気にならないのか。
それは・・・
教科書が読み物として面白くないからです!!(断言)
作家が書いてるんじゃないもの、面白くなくて当然ですよ!
専門家の先生が真面目に書いてるんだもん。
・・・おもんなっ!
だから、その面白くない教科書を使って、面白く授業してくれる先生が人気者になるんですよ
教科書を面白くしてくれよ!!
ユーモア混ぜてくれよ!
昔に比べればイラストも多くなり、フルカラーだし、格段に読みやすく、見やすくなりましたよ。
私、とある専門学校の講師もしてたので教科書に未だに触れる機会が定期的にあるので驚いたもんです。
だけど、読んでいても面白くない!!
別に良いじゃないか、患者さんや看護師のイラストが有名漫画家に描いてもらっても!
別に良いじゃないか、教科書を書いてくれた先生の自己紹介ページを設けて「血管を見ると萌えてしまいます♥️」みたいなユーモアを入れてくれても!
別に全部漫画風にしろ、とか、簡単な言葉にしろ、とかそんなこと言いたいわけじゃない。
専門分野を学ぶための本だからって真面目なだけじゃ、続かないよ。
それに、教科書には基本が書いてあるけど、臨床に出てからの勉強に向いてるかというと、微妙なんだな。
教科書だけじゃ、点にしかならない。
参考書を用いて、点と点を結んでいく。
点を線にして、絵を描けないとダメなんです。
それが臨床に出てからの勉強です。
点の勉強が教科書です。
点が多い方が、線引きやすくて、繋げ終わっちゃら絵になってるでしょ?
あれです。
あなたは、点、たくさん作りましたか?作ってますか?増やそうとしてますか?
参考書を愛してやろうぜ
教科書だけじゃダメだ!ムキーー!
となって、本屋にAmazonに飛び込むとまず思うことが
「んーーーー、高っか!!!」
そうですよね、どの参考書も高値です。
専門書籍は薄利多売ができないし、フルカラーだったりして、どれも一般書籍に比べて高値です。
そこで選択肢に挙がるのが「古本」。
私、基本的に古本は否定派です。
いや、めっちゃ古本買いますよ。
仕事の本以外は。
私たちの仕事の分野には「情報」も大切なエッセンスです。
古い情報の知識を身につけても仕方ない。
新しい情報を知らないといけない。
「原理原則」と「古い情報」は根本的に違いますからね。
解剖生理のような一生変わることのない知識なら、まぁ、古本でも良いでしょう。
だけど、基本的にはどのジャンルにも進歩はあります。
なので、古本購入はかなり慎重に選択することをオススメします。
改訂されてることもありますしね。
まぁ、新品でも昔からある本で内容が古いままのものもありますので、そこはしっかりと初版から更新・改訂されているのかもチェックしましょう。
で、最初から辞書のような、図鑑のような、分厚い本や辞めましょうね。
そもそも通読できないし、面白くない(笑)
どうせなら、面白い本を探しましょう。
別に爆笑できる本(そんなのない)を探すわけではなく「読み通すことのできる本」をまず選択しましょう!
ここポイントですよ。
読み通すんです。
まずは。
薄い参考書でも、漫画みたいな参考書でも、専門雑誌の特集ページでもいい!
数回読み通す。
繰り返して読む。
そして書き込む。
「ココわからない」「なるほど」「これ調べる」など。
さらに、あえて風呂場や外で読んだりなんかして本の思い出を作る。
すると当然知識もつくし、何より「私はこいつを読んだんだ」という愛着と自己満足と両方を手に入れることもできる!
それからですよ、その参考書より少し詳しい本を購入するのは。
欲張っちゃいけない。
勉強するぞ!という熱意は継続しない。
これなら繰り返し読めそうだな、という本と思い出を作ると、その思い出は新しい仕事での思い出を作り出す入り口になりますから。
YouTubeは参考書程度に思えよ
YouTube。
最強のツールです。
これほど、玉石混淆のツールもないでしょう。
大学の授業もあれば、研修動画もあれば、学生さんが自分のため?に先生ぽく作ってる動画もある。
病院での手術の動画もあるし、いつどこで誰がなんの目的でしているのかわからない手術の動画もある。
私ごときが把握しきれるわけもない。
YouTubeでも、どれも結局情報が正しいかどうか、新しい情報かどうかが肝になる。
ということで、私がおすすめするYouTubeチャンネルはこれだ!
解剖生理学 by WEB玉塾
もうこれだけで十分!
解剖生理学は全ての原理原則!
しかも解剖生理学はそこまで情報の新旧も関係ない。
我々看護師が知っておく必要があるレベルはもはや変わることがないだろう。
だからこそ、玉先生の目の付け所はとても正しいと思う!
玉先生の動画はわかりやすくまとまっているということは当然ながら、アニメが可愛く見やすいということも当然ながら、ユーモアも散りばめられているということながら、何よりも1本が短くて観る気になる!
まぁ、百聞は一見にしかず。
みんな、観るべし。
そして、繰り返し観るべし。
確実に学生だけではなく、既卒者の看護師(すなわち現場で働いてる看護師のことね)もバキバキに役に立つから。
みんな、解剖生理いきなり聞かれたら嫌でしょ?
自分の勤務してる部署の管轄の知識だけで、満足してるでしょ?
ダメダメ、それはダメですよー。
解剖生理学は木の幹です。
そこから各ジャンルの勉強にという枝葉に分かれますからね。
しかし、塾の先生してただけあって、アウトプットがとても上手な方なんですね。
いやはや、色んな意味で勉強になります。
目の前の患者さん、先輩、医者から学べ!
「このサインコサインタンジェントが何の役に経つんだよ!」
「このサ行5段活用が何になるんだよ!」
教科書を目の前にして叫んだあの日、昨日のようです。
この勉強になんの意味があるんだよっ!って。
だけど、今の勉強には意味がある。
患者さんのために、仕事のために、意味だらけ。
意味があるのにやる気ならない。
結局、シンプルにめんどくさいことから逃げたいだけなんですよね。
だから、私は子供に明言してます。
「勉強の意味?それを考えるための勉強なんだから、めんどくさいに決まってるだろ。とりあえずやっとけ。そもそも、めんどくさいことをできるようにする修行かもな。」
看護師という仕事は常に勉強することが必要です。
このことに異論がある人はいないでしょう。
しかし、孤独に黙々と勉強するのは骨が折れます。
ボキボキに骨折します。
ギブス固定が必要です。
なんの話してんだ?
要するに、もっと手っ取り早く勉強する方法があります。
それは「教えてもらう」そして「教える」。
「あの先輩は勤勉な人だ」
「あの先輩には聞きやすそうだ」
「あの先生は患者さんへの説明がわかりやすい。と言うことは、教え方も上手なはずだ」
そんなふうに考えて仕事してますか?
ちょっと仕事する時に視点を変えてみましょう。
自ずと「私の先生候補」が炙り出されます。
その次には
「自分の(わからない)をどう伝えるべきか」
をしっかり考えましょう。
「私バカなんで全部教えてください(てへぺろ)」
これじゃ教える方が嫌になります。
勤勉な人ほど、そういうアプローチの人は避けたがります。
調べた結果、勉強した結果、悩んだ結果、そこを必ず伝えないといけません。
それがあれば、大体の先輩は教えてくれるはずです。
このブログで再三繰り返してますが「コミュニケーション能力」はとても大切。
それができなきゃ、先輩から医師から知識は引き出せないぞ。
そして、後輩ができたら自分なりの言葉で「教えてみる」。
すると、自分でもわからない部分が見えてくる。
そこで初めて、自分の知識になる。勉強になる。臨床に生かすことができる。
恥かかなきゃ、身につかないんですよ。私たちの勉強というのは。
最後に
結局、一日二日で賢くなるなんてありえない。
研修やラダーで賢くなりゃ苦労はしない。
日々の自己研鑽でしか勉強とはいえない。
だからこそ、ユーモアと繰り返すことができる工夫こそが大切になる。
その結果が「暗記」「物知り」にとどまることなく、臨床に生かすことができる「仕事」になると私は思うぞ!
我々がすべき勉強の結果とは、患者さんのためだけじゃなく、職場への人間関係にも大きく影響することだよ。
プロナースたちよ、コツコツ行こうぜ。
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