何度か「コミュニケーションスキルが大切だ」と繰り返し主張しております。
そうです、看護とはコミュニケーションこそが最大の武器です。
と言うことで、今回はズバリ私がとっておきのコミュニケーション勉強方法をお教えしましょう!
その方法は無料だし、全然勉強って感じもしないし、なんならドキドキもする。
だけど、いつの間にか必ず身についてるはず。
ここからは、コミュニケーションが基本的に苦手である、ということを勝手に大前提として以下文章を進めていきますので、そこんとこよろしく哀愁(郷ひろみ)。
コミュニケーション、それは耳で学ぶのだ!
コミュニケーション。
「気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。」
Oxford Languagesの定義
本屋に行って自己啓発系の本棚の前に立てば、選べないくらいその手の本が目白押し。
いやー、選べない選べない。
てか、読んでも実践できない。そんな勇気がない。
YouTubeで検索すれば、カメラの前で恥ずかしげもなくペラペラと話すYouTuberが悦に浸った表情で教えてくれる。
いやー、できないできない。そんな風になれる気がしない。
私はコミュニケーションでとっても鍵になることがあると思っています。
それは「照れ」。
恥ずかしい、うまく喋れない、苦手意識がある、どうせ伝わってない。
喋ることが下手だから・・・・ではない。
私から言わせれば、多くの人は単に「照れてるから」それだけだと思ってます。
照れてるから恥ずかしい、照れてるからうまく喋れない、照れてるから苦手意識がある、照れるからどうせ伝わってない。
照れを捨てることができれば簡単ですよ。
だけど、逆も言えるんですよ、私から見れば。
おしゃべりな人はグイグイと前のめりなんですよ。
すなわち「照れが足りない」。開き直ってる感すらある。
失礼ながら多くのYouTuberなんかはそんな風に見えてしまう。
一方的に話すタイプのYouTubeなんか、ほとんど自己満足のおしゃべりで、コミュニケーションでなんかないですよ。
カメラに向かって照れもなく堂々と話していることがコミュニケーションだと思ったら大間違いです。
「高評価」「低評価」押せることをコミュニケーションというかね?
とまぁ、やっぱり対人でこそコミュニケーションを学べるんですよ。
で、本を読んでもなかなか実践できない。
YouTube見ても同じですよね。
じゃぁ、何なんだよ!って言ったらコレでしょ。
ラジオを聞け!
そう。ラジオです。
最近グイグイきてるラジオです。
そう、一度死んでるメディアと言われたあのラジオです。
ラジオを聞くんです!
それが一番コミュニケーションスキルを学ぶ教材として最も効率的で、かつ実践的です。
いや、マジ。マジなんだって!
落ち着いて、よーく考えてみようぜ。
ラジオは「耳でしか対応できない媒体」ですよ。
視覚は関係ないから、耳で全てを表現しないといけない。
で、ラジオパーソナリティこそ、本物のおしゃべり上手ですよ。
そりゃ、地方ラジオ局のある番組なんかは、番組権利買い取って素人がおしゃべりしてる場合もあります。
だけど、それも馬鹿にできない場合があるのは、何十年継続してる番組なら、それはもう立派なおしゃべり上手ですよ。
さて、ありえない話をします。
もし、あなたがラジオで30分番組を担当するとしましょう。
そんなこと考えたことないでしょ?
もし、ラジオ聴いたことなくても、30分くらいなら聴けるでしょ?
で、
何話します?
開始早々、何話します?
中盤、何話します?
終盤、何話します?
曲を紹介するなら、どんなおしゃべりから曲に繋げます?
そう、あなたがパーソナリティーならどうしますか?
そして、どんな声で、どんな声量で、どんな雰囲気で話しますか?
もし、あなたがアシスタントならどんな合いの手を出します?
どれくらいの頻度で「へー」「そうなんですね」とか言います?どこまでパーソナリティーを持ち上げて気持ちよくさせます?どんなことにツッコミます?
そんな風に一度ラジオを聞いてみてください。
お気に入りのタレントさんでも歌手でも芸人さんでも誰でもいいです。
一度、そんな風にラジオを聞いてください。
おしゃべりを考えながら聞く、そんな風にしてラジオを聞くことなんかないでしょ?
コミュニケーションスキルが高い人たちが、耳だけに照準を絞って無料で技術を聞かせてくれています。
おそらく、これを「話芸」と言います。
ほらほら、最高の教材が毎日ラジオから垂れ流されてますよ!
メールを送れ!
一番良いのは、お気に入りの番組を見つけることです。
オールナイトニッポンが一番メジャーなんだろうか、やっぱり今でも。
面白いですよー、ラジオ。
なんせ「ながら」ができるのが良い。
家事しながら、何か準備しながら、運転しながら、買い物しながら。
ジッとしてる必要がないから、とても「イマドキ」です。
しかも、スマホで聴けますしね。
時代だわー。
・・・いや、そうじゃない。
コミュニケーションスキルの方ですよ!
そう、お気に入りのラジオを見つけてください。
で、先ほど書いたようなことを意識して聞いてみてください。
上手な人ほど、そのスタジオブースの中でワイワイ楽しんでいるようで、ちゃんとリスナーを意識している「話芸」が惜しげもなく披露されてますから。
すごく「考えて喋っている」ということに気がつくはずです。
で、もちろん、それに気がついて聞いたところで、同じようなことができるわけないんですよ。
だけど「話す」「秀でた会話を聞く」という良い教材に触れて「日常のコミュニケーションを意識して生きる」ことは、もうレベルが違うわけですよ。
ジッと本を読むわけじゃない。
じっくりYouTubeを見て学ぶのも違う。
何かをしながらでいいからラジオを聞く。
そんなレベルから始めましょう。
そして、ちょっと勇気を出して番組にメールを出してみましょう!
なーに、だーれにもバレませんよ。
ラジオネーム考えるの恥ずかしいくらいですから。
そうです、次のステージは「ラジオとコミュニケーション」です!
いいでしょ、ワクワクするでしょ。
メールも立派なコミュニケーションツールですよね?だったらやるしかないでしょ。
ダメでモトモトですから。
リクエストでもいいし、ネタコーナーでもいい。
参加してみましょう。
昔はお金出してハガキ買って・・・という感じでしたが、今は無料ですよ?
ラジオ聴いてるスマホでぜーんぶ完結しちゃいますよ。
何を書けば採用されるのか。
それは相手に何を話しかければ振り向いてもらえるか、に相当します。
普段のコミュニケーションではそこまでじっくり考えることできないですよね?
ラジオとのコミュニケーションなら時間かけ放題です。
じっくり考えて、満を辞してメールしましょう。
ちなみに読まれた時は、そりゃー嬉しいもんですから。
そして読まれない時も、何時ぞや読まれるんじゃないか?というドキドキで、いつもと違う時間が過ごせますよ。
すなわち、メールした時点でコミュニケーションが始まってる証拠なんです。
ちなみに私のお気に入りラジオ番組
ここまでラジオ激推しするからにはオススメがあるので、2つほど。
TBSラジオ 荻上チキ・session
この番組は「発信型ニュースプロジェクト」なんですが、この流れなのであえて言いますが、ニュースなんてどうでもいいんです!
優れた番組であることは間違い無いんですが、この際いいんです!!
うっかりニュースに詳しくなってたり、取り上げるコンテンツや方向性など、本当に優しくもしっかりと勉強になるんですけど、この流れなのでどーでもいいんです!!!
とにかく、荻上チキ氏の話のまとめ方がとにかくうまい!
学者さんや記者が話したことを「〜ということですね」というまとめ方が非常に勉強になる!たいていその場合、相手は「その通りです」と返答してますしね。とにかく聴いていて気持ちがいいし、頭に入る。
そしてアシスタントの南部宏美氏の「合いの手」が絶妙。
本当にお2人が耳だけで情報を伝えることに集中していることを感じる。
なので、会議でまとめることが苦手、出来事をまとめて伝えることが苦手、という人にオススメです。
もう一つはこちら。
ニッポン放送 佐久間宣行のオールナイトニッポン0
元・テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行が、ニッポン放送の「オールナイトニッポン0」に挑戦! フリーのテレビマン、45歳で既婚者、娘がいる脱サラおじさんが、一生懸命しゃべります。 最年長パーソナリティがお送りする「メディアミックス ラジオ番組」です!
という番宣通り、つい先日までサラリーマンだった佐久間氏が大看板番組であるオールナイトニッポン3年目を迎える人気ラジオ番組です。
この流れなのであえて言いますが、内容なんてどうでもいいんです!
番組作りの裏側の話とか芸人さんの葛藤とかが聞けて「プロ意識」を学べるなんてどうでもいいんです!!
エンタメに対する熱い思いやこれからのエンタメの方向性を熱く語る佐久間氏の溢れる人柄なんてこの際どーでもいいんです!!
とにかく、佐久間氏の「普通のおじさんだけど面白いだろ?」っていう感じがうっかりしてていいんです!
そして、それが大成功してる時と、萎んじゃってうまくいかなかった時とがうっすらわかって、とても好感が持てるんです!
そして、容赦なく突っ込むリスナーとのコミュニケーションが最高です。
私とほぼ同じ年齢で今や時の人である佐久間氏。
そもそも佐久間氏は芸人さんと仕事をし、さらに人気番組をいくつも成功させているわけで、明らかにコミュニケーションスキルが極めて高いわけです。
それでもラジオって難しいんだな、と知ることができる、とても今聞くべきラジオの1つです。
ということで、百聞は一見にしかず。
ぜひ、何でもいいからラジオを聴きましょうよ!
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